[第6回公開講演会]「アフリカが世界を救う-紛争解決の新しいパラダイムを求めて」(2016年6月18日開催)
日時:2016年6月18日(土)13:30〜17:00(開場13時)
会場:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
参加費:無料
定 員:120名(要事前申込,先着順)
お問い合わせ・申込先:
一般社団法人京都大学学術出版会シンポジウム掛
電話075-761-6182 FAX075-761-6190
Email sympo@kyoto-up.or.jp (件名に「大学トーク参加」とご明記ください)
※お申込みの際には、お名前、ふりがな、年齢、職業・学年、電話、Emailアドレスをお伝えください。
主催
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構・アフリカ地域研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
京都大学アフリカ地域研究資料センター
日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター
京都大学学術出版会
活字文化推進会議
後援
読売新聞社・読売教育ネットワーク
詳細は以下のウェブ・サイトをご覧ください。
http://www.kyoto-up.or.jp/jp/africa-sympo201606.html
アフリカでは、とくに1990年代に入ってからいろいろな内戦や地域紛争が起こりました。それに対して国際社会は、PKOの派遣や国家建設の支援、あるいは国際裁判所による訴追など、欧米出自の思想や制度をアフリカに導入することを通して問題解決をめざしてきました。こうした介入は一定の成果をあげてきましたが、暴力によって切り裂かれた人間関係を修復するためにはあまり有効ではありませんでした。 このシンポジウムでは、紛争解決や共生の実現のために外来の制度や価値観をアフリカ社会に持ち込むのではなく、現地の人びとがみずから創造・蓄積し、運用してきた知識や制度に注目します。そして、アフリカの人びとの声に耳を傾けつつ、紛争処理や社会修復のために、この地域の在来の智慧や価値観を活用する道を考えます。
プログラム
13:30~13:35 開会の言葉 松田素二(京都大学、司会)
13:35~13:50 「アフリカ潜在力」研究プロジェクトの概要と成果 太田至(京都大学)
特別講演
13:50~14:50 「アフリカの紛争現場で社会の再構築に挑む」
瀬谷ルミ子(日本紛争予防センター・理事長)
14:50~15:05 休憩
討論
15:05~15:25 国際関係論の立場から 遠藤貢(東京大学)
15:25~15:45 アフリカ地域研究の立場から 島田周平(日本アフリカ学会・会長/東京外国語大学)
15:45~16:05 開発研究・実践の立場から 荒木美奈子(お茶の水女子大学)
16:05~17:00 総合討論
[第21回全体会議]「African Potentials 2016: International Symposium on Conflict Resolution and Coexistence」(2016年1月23 – 24日開催)
日 時:2016年1月23日(土)-24日(日)
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
概要
本研究プロジェクトは、2011年度から5年間にわたって実施してきましたが、その最後を締めくくる国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムの目的は、以下の2点にありました。
本プロジェクトでは、これまでに毎年一度、アフリカ各地で「アフリカの紛争と共生 国際フォーラム」を開催し、アフリカ人研究者・実務家の参加を得て「アフリカ潜在力」に関する議論を深めてきました。これまでに5回のフォーラムを開催したわけですが、そのプロセスにおいて、わたしたちの議論を常にリードし、「アフリカ潜在力」という考え方をともに彫琢してきた、「常連」ともいうべきアフリカ人研究者が登場してきました。今回の国際シンポジウムの第一の目的は、こうしたアフリカ人研究者の参加を得て、「アフリカ潜在力」とは何かに関する議論を集大成することでした。その「常連」とは以下の6人です。
- Edward Kirumira (Makerere University, Uganda)
- Kennedy Mkutu (United States International University, Kenya)
- Michael Neocosmos (Rhodes University, South Africa)
- Samson Wassara (University of Bahr El Ghazal, South Sudan)
- Francis Nyamnjoh (University of Cape Town, South Africa)
- Yntiso Gebre (Addis Ababa University, Ethiopia)
この国際シンポジウムの第二の目的は、5年間にわたる本プロジェクトにおいて日本人研究者が集積した成果を広く公表することでした。このプロジェクトには50人以上の日本人研究者が参加して「アフリカ潜在力」に関する探究を続けてきました。その成果は「アフリカ潜在力シリーズ」全5巻として、2016年3月末に京都大学学術出版会から公刊されます。このシンポジウムでは、本プロジェクトの代表者と上記5巻の編者を務めた5人の研究者が、いままでの研究成果にもとづいて「アフリカ潜在力」とは何かに関する考えを述べ、活発な議論をかわしました。
この国際シンポジウムの成果にもとづき、近い将来に英文で「アフリカ潜在力」に関する議論をまとめた書籍の出版を実現することも合意されました。
プログラム
2016年1月23日(土)
- 10:30 – 10:40
- Welcome Address: Shigeki Kaji (Kyoto University)
- 10:40 – 10:55
- Opening Remarks: Itaru Ohta (Kyoto University)
- 10:55 – 11:00
- Introduction of the Keynote Speaker: Motoji Matsuda (Kyoto University)
- 11:00 – 11:45
- Keynote Speech: Edward Kirumira (Makerere University)
African Potentials and Sustainable Development - 11:45 – 12:00 Discussion
- 12:00 – 13:30 Lunch
- 13:30 – 14:05 Kennedy Mkutu (United States International University)
- New Challenges for African Potentials in Meditating Cross Border Conflicts
- 14:05 – 14:40 Michael Neocosmos (Rhodes University)
- The Universality of Humanity as an African Political Potential
- 14:40 – 15:15 Samson Wassara (University of Bahr El Ghazal)
- African Potential in Negotiating Statehood: Handling Crises of South Sudan
- 15:15 – 15:35 Break
- 15:35 – 16:10 Francis Nyamnjoh (University of Cape Town)
- Incompleteness and Conviviality: A Reflection on International Research Collaboration from an African Perspective
- 16:10 – 16:45 Yntiso Gebre (Addis Ababa University)
- Systematizing Knowledge about Customary Laws in Africa: The Case of Ethiopia
- 16:45 – 17:10
- Comments (by five Japanese scholars on above five presentations: 5 minutes each)
- 17:15 – 18:15
- Discussion
2016年1月24日(日)
- 10:00 – 10:35 Itaru Ohta
- “Liberal Peace” Debates and African Potentials for Materializing Coexistence
- 10:35 – 11:10 Motoji Matsuda (Kyoto University)
- Cultural Creativity for Conflict Resolution and Coexistence: From the Viewpoint of African Potentials
- 11:10 – 11:45 Shinichi Takeuchi (Institute of Developing Economies)
- African Potential as an Analytical Perspective
- 11:45 – 12:20 Motoki Takahasi (Kobe University)
- People as Lithe Agents of Change: African Potential for Development and Coexistence
- 12:20 – 13:50 Lunch
- 13:50 – 14:25 Masayoshi Shigeta (Kyoto University)
- How People Can Achieve the Coexistence through the Sound Use of Resources?
- 14:25 – 15:00 Gen Yamakoshi (Kyoto University)
- Who Owns African Nature? African Perspectives on the Future of Community-Based Conservation
- 15:00 – 15:20 Break
- 15:20 – 16:20
- Comments on these six presentations by six African scholars
- 16:20 – 17:00 General Discussion
[第2回国際シンポジウム]「African Potentials 2016: International Symposium on Conflict Resolution and Coexistence」(2016年1月23-24日開催)
日 時:2016年1月23日(土)-24日(日)
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
概要
本研究プロジェクトは、2011年度から5年間にわたって実施してきましたが、その最後を締めくくる国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムの目的は、以下の2点にありました。
本プロジェクトでは、これまでに毎年一度、アフリカ各地で「アフリカの紛争と共生 国際フォーラム」を開催し、アフリカ人研究者・実務家の参加を得て「アフリカ潜在力」に関する議論を深めてきました。これまでに5回のフォーラムを開催したわけですが、そのプロセスにおいて、わたしたちの議論を常にリードし、「アフリカ潜在力」という考え方をともに彫琢してきた、「常連」ともいうべきアフリカ人研究者が登場してきました。今回の国際シンポジウムの第一の目的は、こうしたアフリカ人研究者の参加を得て、「アフリカ潜在力」とは何かに関する議論を集大成することでした。その「常連」とは以下の6人です。
- Edward Kirumira (Makerere University, Uganda)
- Kennedy Mkutu (United States International University, Kenya)
- Michael Neocosmos (Rhodes University, South Africa)
- Samson Wassara (University of Bahr El Ghazal, South Sudan)
- Francis Nyamnjoh (University of Cape Town, South Africa)
- Yntiso Gebre (Addis Ababa University, Ethiopia)
この国際シンポジウムの第二の目的は、5年間にわたる本プロジェクトにおいて日本人研究者が集積した成果を広く公表することでした。このプロジェクトには50人以上の日本人研究者が参加して「アフリカ潜在力」に関する探究を続けてきました。その成果は「アフリカ潜在力シリーズ」全5巻として、2016年3月末に京都大学学術出版会から公刊されます。このシンポジウムでは、本プロジェクトの代表者と上記5巻の編者を務めた5人の研究者が、いままでの研究成果にもとづいて「アフリカ潜在力」とは何かに関する考えを述べ、活発な議論をかわしました。
この国際シンポジウムの成果にもとづき、近い将来に英文で「アフリカ潜在力」に関する議論をまとめた書籍の出版を実現することも合意されました。
プログラム
2016年1月23日(土)
- 10:30 – 10:40
- Welcome Address: Shigeki Kaji (Kyoto University)
- 10:40 – 10:55
- Opening Remarks: Itaru Ohta (Kyoto University)
- 10:55 – 11:00
- Introduction of the Keynote Speaker: Motoji Matsuda (Kyoto University)
- 11:00 – 11:45
- Keynote Speech: Edward Kirumira (Makerere University)
African Potentials and Sustainable Development - 11:45 – 12:00 Discussion
- 12:00 – 13:30 Lunch
- 13:30 – 14:05 Kennedy Mkutu (United States International University)
- New Challenges for African Potentials in Meditating Cross Border Conflicts
- 14:05 – 14:40 Michael Neocosmos (Rhodes University)
- The Universality of Humanity as an African Political Potential
- 14:40 – 15:15 Samson Wassara (University of Bahr El Ghazal)
- African Potential in Negotiating Statehood: Handling Crises of South Sudan
- 15:15 – 15:35 Break
- 15:35 – 16:10 Francis Nyamnjoh (University of Cape Town)
- Incompleteness and Conviviality: A Reflection on International Research Collaboration from an African Perspective
- 16:10 – 16:45 Yntiso Gebre (Addis Ababa University)
- Systematizing Knowledge about Customary Laws in Africa: The Case of Ethiopia
- 16:45 – 17:10
- Comments (by five Japanese scholars on above five presentations: 5 minutes each)
- 17:15 – 18:15
- Discussion
2016年1月24日(日)
- 10:00 – 10:35 Itaru Ohta
- “Liberal Peace” Debates and African Potentials for Materializing Coexistence
- 10:35 – 11:10 Motoji Matsuda (Kyoto University)
- Cultural Creativity for Conflict Resolution and Coexistence: From the Viewpoint of African Potentials
- 11:10 – 11:45 Shinichi Takeuchi (Institute of Developing Economies)
- African Potential as an Analytical Perspective
- 11:45 – 12:20 Motoki Takahasi (Kobe University)
- People as Lithe Agents of Change: African Potential for Development and Coexistence
- 12:20 – 13:50 Lunch
- 13:50 – 14:25 Masayoshi Shigeta (Kyoto University)
- How People Can Achieve the Coexistence through the Sound Use of Resources?
- 14:25 – 15:00 Gen Yamakoshi (Kyoto University)
- Who Owns African Nature? African Perspectives on the Future of Community-Based Conservation
- 15:00 – 15:20 Break
- 15:20 – 16:20
- Comments on these six presentations by six African scholars
- 16:20 – 17:00 General Discussion
[経済・開発ユニット第13回研究会]フローレンス・アキイキ・アシムウェ博士「ウガンダにおける寡婦の遺産相続とその問題」 第210回「人間の安全保障プログラム(HSP)」セミナー(東京大学)との共催、2015年12月11日開催)
日時:2015年12月11日(金)13:30-15:00
場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム3
プログラム
演題:ウガンダにおける寡婦の遺産相続とその問題
演者:フローレンス・アキイキ・アシムウェ博士(マケレレ大学、京都大学 アジア・アフリカ地域研究 客員教員)
要旨
この発表では、女性たちのライフヒストリーなどを用いて、ウガンダの女性たちが夫とともに築いた財産に対する権利を、夫の死後に否定されている現状について報告する。夫が遺言を残さずに死去した場合、世帯レベルで生じる財産をめぐるやりとりを提示する。夫の死後にも、女性には財産権が保証されているが、夫が土地所有証明書を取得せずに死去した場合、実際には妻が遺産を相続できないこともある。妻の名前が土地所有証明書に記載されていない場合にも、妻は夫の土地を相続することができず、夫の遺言状がない場合には、その傾向が強くなる。正式な婚姻手続きをとっていなかった場合には、女性が家屋に居住しつづけることも困難となる。夫が妻を遺産の執行人や相続人に指定していなかった場合には、女性は相続人として認められない。また、夫が家屋の相続人として息子を指定した場合、その死後、女性による遺産相続はみとめられない。故人となった夫が女性を家屋の相続人として指定していたとしても、故人と女性とのあいだに子どもがいない場合、故人の実子に対して相続が認められ、女性が財産を相続できないこともある。
詳細はこちらを参照ください。
http://hsp.c.u-tokyo.ac.jp/?lang=ja
第210回「人間の安全保障プログラム(HSP)」セミナー(東京大学)の主催で、本プロジェクトも第13回経済・開発ユニット研究会として共催します。
[第5回アフリカの紛争と共生 国際フォーラム(アジスアベバ)](2015年10月31‐11月01日開催)
日 時:2015年10月31日~11月1日
場 所:エチオピア・アジスアベバ、Siyonat Hotel
概要
本プロジェクトでは「アフリカ紛争・共生フォーラム」を毎年1回、アフリカのどこかの都市で開催して、アフリカ諸国の研究者や実務者とともに国際的な議論を深めてきました。わたしたちの研究を、アフリカの現場の状況を深く理解しつつ進めるために、このフォーラムは重要な機能を果たしてきました。初年度の2011年12月にはナイロビで第1回、2012年12月にはハラレで第2回、2013年12月にはジュバで第3回、2014年12月はヤウンデで第4回と継続してきましたが、第5回は2015年10~11月にアジスアベバで開催しました。このフォーラムは、これまでに日本人研究者が構築してきたアジスアベバ大学のエチオピア研究所および社会学・社会人類学科との緊密な協力関係のもとで実現しました。また、このフォーラムは、科研費・基盤研究(A)「アフリカ在来知の生成と共有の場における実践的地域研究」(代表:重田眞義[京都大学])と共催で実施しました。
本フォーラムのタイトルは「Local Knowledge as African Potential」でした。これまでにわたしたちは、紛争解決と共生の実現のために活用される「アフリカ潜在力」を探究してきましたが、今回のフォーラムでは、アフリカの人々の生活を支えている在来の知識や技術、制度など、紛争とは直接的な関連をもたない事象も対象として、「アフリカ潜在力」について考えました。
このフォーラムでは、まず、アジスアベバ大学教授のBerhanu Kassahun教授に、「Local Knowledge as Untapped Potential for Entrenching Development and Conflict Prevention and Resolution: The Ethiopian Experience」と題するキーノート・スピーチをおこなっていただき、エチオピア諸社会に見られる在来知がもつ豊かな可能性について、開発と紛争予防・解決との関連において語っていただきました。そのあと、このフォーラムでは二日間にわたり、11人のアフリカ人研究者と8人の日本人研究者が口頭発表をおこない、「アフリカ潜在力とはなにか」「在来知とはなにか」「伝統とはなにか」といったことについて熱い議論がかわされました。
本フォーラムの一日目は、とくにエチオピアに焦点をあてて「近代的な学校教育の普及と地域社会の葛藤」「土地問題と紛争」「在来知と開発」といった共通テーマについて、複数の口頭発表がありました。二日目には、これまでにこの研究プロジェクトで実施してきた5回の「アフリカの紛争と共生・国際フォーラム」を振り返り、そこで議論されたことは何だったのか、そして、残された課題はなにかについて、集中的な討論をしました。
プログラム
31st October 2015
- 9:00-9:10 OPENING REMARKS
- OHTA Itaru (Center for African Area Studies, Kyoto University)
- 9:10-9:20 WELCOME ADDRESS
- AHMAD Hassan (Institute of Ethiopian Studies, Addis Ababa University)
- 9:20-10:00 KEYNOTE SPEECH
- Local Knowledge as Untapped Potential for Entrenching Development and Conflict Prevention and Resolution: The Ethiopian Experience
KASSAHUN Berhanu (Department of Political Science and International relations, Addis Ababa University) - 10:00-10:15 COFFEE BREAK
- 10:15-11:45 SESSION 1: FRICTION BETWEEN MODERN SCHOOL EDUCATION AND LOCAL COMMUNITIES
Chaired by GEBRE Yntiso (Department of Social Anthropology, Addis Ababa University) - 1) LOCAL KNOWLEDGE AS A MODE OF COEXISTENCE: THE ACCEPTANCE OF MODERN SCHOOL EDUCATION KANEKO Morie (Graduate School of Human and Environmental Studies, Kyoto University) & SHIGETA Masayoshi (Center for African Area Studies, Kyoto University)
- 2) PHYSICALLY EDUCATED TO BE COEXISTED: DYNAMICS OF DISCIPLINE IN THE KENYAN YOUTH IN SPORTS TRAINING SCHOOL
HAGIWARA Takuya (JSPS Research Fellow/Institute for Research in Humanities, Kyoto University) - 3) RESETTLEMENT AND ETHNIC RELATIONS IN JAWI WOREDA, AMHARA REGIONAL STATE
YOHANNES Yitbarek (South Omo Research Center/Arba Minch University)
Commentator: Edward Kirumira (Makerere University) - 11:45-13:00 LUNCH
- 13:00-14:30 SESSION 2: CONFLICTS ON LAND ISSUES I
Chaired by MATSUDA Motoji (Graduate School of Letters, Kyoto University) - 1) PERCEPTIONS, OPPORTUNITIES AND CHALLENHES OF SEDENTARIZATION IN HAMER, SOUTHWESTERN ETHIOPIA
SAMUEL Tafara (Center for African and Oriental Studies, Addis Ababa University) - 2) WAR AND TRADE
SOGA Toru (Faculty of Humanities, Hirosaki University) - 3) URBAN LAND TRANSACTION, ACTORS’ CONFLICT AND SOME APPROACHES TO RESOLUTION
TESHOME Emana (Addis Ababa University)
Commentator: KURIMOTO Eisei (Graduate School of Human Science, Osaka University) - 14:30-14:45 COFFEE BREAK
- 14:45-16:15 SESSION 3: CONFLICTS ON LAND ISSUES II
Chaired by Kennedy Mkutu (United States International University) - 1) FORUM PREFERENCE/SHOPPING FOR DISPUTE SETTLEMENT BY THE RURAL COMMUNITY: THE CASE OF THE TULAMA OROMO OF ETHIOPIA
MELAKU Abera (Addis Ababa University) - 2) LAND REGISTRATION/CERTIFICATION AND THE MAKING OF ‘INTIMATE ENEMIES’: ON POTENTIALS AND CHALLENGES OF LOCAL ELDERS IN DEALING WITH LAND DISPUTES IN WEST ARSII, SOUTHERN ETHIOPIA MAMO Hebo (Department of Social Anthropology, Addis Ababa University)
- 3) LAND RUSH AND THE FRONTIER PROCESS AMONG THE DASANACH OF SOUTHWESTERN ETHIOPIA
SAGAWA Toru (Faculty of Letters, Keio University)
Commentator: Michael Neocosmos (Rhodes University) - 16:15-16:30 COFFEE BREAK
- 16:30-18:00 SESSION 4: LOCAL KNOWLEDGE AND DEVELOPMENT
Chaired by Sam Moyo (African Institute for Agrarian Studies) - 1) TOURISM AND LARGE-SCALE DEVELOPMENT IN SOUTHWESTERN ETHIOPIA:CULTURAL TOURISM BY ARI PEOPLE
NISHIZAKI Nobuko (Fukushima University) - 2) PROPOSAL OF ENGAGED AREA STUDY TO CREATING A NEW CULTURE OF WORK FOOTWEAR IN AFRICA:SHARING LOCAL KNOWLEDGE FOR INTRODUCING JIKA-TABI TO ETHIOPIAN OX-PLOUGH FARMER
TANAKA Toshikazu (Center for African Area Studies, Kyoto University) - 3) THE ENSET PARK ESTABLISHMENT INITIATIVE: AN APPROACH THAT STARTED TO BENEFIT PROPLE AND BIOLOGICAL DIVERSITY
FELEKE Woldeyes (Arba Minch University)
Commentator: Francis Nyamnjoh (University of Cape Town) - 18:00-18:30 GENERAL DISCUSSION
- 9:30 – 9:40 Introduction: Research Project on “African Potentials”
- OHTA Itaru (Center for African Area Studies, Kyoto University)
- 9:40 – 10:20 On all the five African Forums on “African Potentials”
- MATSUDA Motoji (Graduate School of Letters, Kyoto University)
- 10:20 – 10:35 COFFEE BREAK
- 10:35 – 11:05 On the 1st African Forum in Nairobi in 2011
- Kennedy Mkutu (United States International University)
- 11:05 – 11:35 On the 2nd African Forum in Harare in 2012
- Sam Moyo (African Institute for Agrarian Studies)
- 11:35 – 12:05 On the 3rd African Forum in Juba in 2013
- KURIMOTO Eisei (Graduate School of Human Science, Osaka University)
- 12:05-13:35 LUNCH
- 13:35-14:05 On the 4th African Forum in Yaounde in 2014
- Francis Nyamnjoh (University of Cape Town)
- 14:05-14:35 On the 5th African Forum in Addis Ababa in 2015
- GEBRE Yntiso (Department of Social Anthropology, Addis Ababa University)
- 14:35 – 14:50 COFFEE BREAK
- 14:50-15:50 GENERAL DISCUSSION
- Discussant: Bekele Gutema (Department of Philosophy, Addis Ababa University)
Facilitator: OHTA Itaru
1st November 2015
[社会・文化ユニット第16回研究会]Francis B. Nyamnjoh「Amos Tutuola and the Elusiveness of Completeness」(第39回Kyoto University African Studies Seminar (KUASS)との共催、2015年07月04日開催)
日 時:2015年7月4日(土) 15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階小会議室Ⅰ
プログラム
演 題:Amos Tutuola and the Elusiveness of Completeness
演 者:Francis B. Nyamnjoh 博士(Professor, University of Cape Town, South Africa)
要 旨
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[第20回全体会議]特別フォーラム「アフリカ潜在力:紛争解決と共生の実現にむけて:成果出版の各巻の目的と構成」(2015年5月16日開催)
日時:2015年5月16日(土)13:30~17:30
場所:京都大学稲盛財団記念館、3階中会議室
本プロジェクトには50人以上の日本人研究者が参加して、「アフリカ潜在力」とは何か、それはアフリカの紛争解決と共生の実現にどのように活用できるのかに関する議論を続けてきました。その成果は、「アフリカ潜在力」シリーズ全5巻として、2016年3月に京都大学学術出版会から公刊する予定です。
この全体会議では、この出版の全体の趣旨について最終的な議論をおこなうとともに、各巻の目的と構成を、各巻の編者の説明にもとづいて全員が共有し、シリーズ全体として、どのような主張をおこなうのかについて議論をかわしました。
プログラム
13:30~13:50 事務局からの連絡
特別フォーラム「アフリカ潜在力:紛争解決と共生の実現にむけて:各巻の目的と構成」
13:50~14:00 太田至(京都大学)
『アフリカ潜在力:紛争解決と共生の実現にむけて』シリーズの出版について
14:00~14:30 遠藤貢(東京大学)
「武力紛争を越えるアフリカの潜在力」
14:30~15:00 高橋基樹(神戸大学)
「アフリカにおける開発、変動、及び紛争: 社会の新しい結合に向けて」
15:00~15:30 伊谷樹一(京都大学)
「地域社会における自然資源をめぐる対立と共生」
15:30~15:45 休憩
15:45~16:15 山越言(京都大学)
「アフリカの自然は誰のものか:参加型自然保護活動の現状と将来像」
16:15~16:45 松田素二(京都大学)
「現代アフリカの紛争解決と和解のための「アフリカ的」可能性」
16:45~17:30 全体討論
[第5回アフリカの紛争と共生セミナー]「2014年度海外派遣者報告会」(2015年05月16日開催)
日時:2015年5月16日(土) 10:30-11:40
場所:京都大学稲盛財団記念館、3階、小会議室II
プログラム
10:30-10:40
太田至(京都大学)
「趣旨説明」
10:40-11:10
松本知子(名古屋大学大学院)
「セネガル社会におけるイスラーム教育の変容:フランコアラブ学校を事例として」
11:10-11:40
八木達祐(立命館大学大学院)
「スラムツアーの現在-観光と住民のコンフリクトを中心に-」
要旨
セネガル社会におけるイスラーム教育の変容:フランコアラブ学校を事例として
松本知子(名古屋大学大学院)
セネガルでは、1960年の独立以降、政教分離の原則を憲法に謳ってきた。国民の9割以上がムスリムである中、公教育においてはフランス植民地政府が導入した世俗的カリキュラムを引き継いできたのである。しかし、ワッド大統領時代の2001年に教育法が改正され、公教育へイスラームが導入されるようになった。まず、カリキュラムに宗教科目が導入され、次いで、フランス語とアラビア語によるバイリンガル教育を実施する公立の「フランコアラブ学校」が建てられ、その数は年々増加している。また、ノンフォーマル教育機関に位置付けられていた私立の「フランコアラブ学校」も、公立の「フランコアラブ学校」と同じカリキュラムの使用や教育施設の整備などの条件を満たすよう努力し、政府に認可を求めるようになってきている。さらに、セネガルの伝統的なクルアーン学校である「ダーラ」を現代化しようとする政策が登場し、認可されたダーラに通うことと公教育を受けることを同等に評価していこうとする動きもある。このようなイスラーム教育を取り巻く環境の変化は、これまで公教育側からはインフォーマルに位置付けられていたものの、長きに渡って地元のイスラーム教団の導師の元で体系的かつ組織的に行われてきたイスラーム教育のあり方に影響を与えている可能性があると考えられる。
本発表では、イスラーム教育の公教育への導入に伴い、従来のイスラーム教育のあり方がどう変容しているかを、フランコアラブ小学校を事例に考察する。発表者は、2014年と2015年の2回に渡り、カオラック州とカフリン州の公・私立フランコアラブ小学校計4校において、生徒、保護者、教員及び視学館を対象としたインタビュー調査を実施し、関係資料を収集した。そして、学校制度、生徒と親のフランコアラブ学校への期待、及び彼らのイスラーム教育に関する行動の変化といった側面に着目しながら、伝統的なイスラーム教育のあり方の変容について質的分析を行った。
公立のフランコアラブ小学校では、カリキュラム、教科書、資格試験の整備が大分進んでいる。2014年度には、アラビア語による資格試験も用意され、合格率は決して高くないが、卒業資格を得られなくとも中学校へ進級できる政策が実施されているため、9割以上の生徒が中学校へ進学している。私立フランコアラブ学校は、独自のカリキュラムに基づいたプログラムと政府のカリキュラムに基づいたプログラムに分かれ、それぞれにおいて政府の承認を受けようとする動きがある。私立校に通う生徒は、公立と違って生徒の年齢が全体的に上がる。ダーラを経由して入学する、または、一旦就職、あるいは結婚・出産してから学校へ戻るというケースが含まれるためであり、公立小学校とは学校の位置付けが違っていると言える。
公立私立とも、児童と親が学校にまず期待することは、よきムスリムになることである。そして、多くの親がイスラームの実践を学校の成果として挙げている。私立校ではこの傾向がより強く、イスラームの基盤を作ることが優先され、フランス語またはその他の世俗的科目は、社会で生きていくための知識であると捉えている。私立の生徒や教員の中には、学校の敷地内に住み、学校を経営するマラブー(イスラーム教団の導師)に生活の面倒を見てもらっている者も多く、教育はイスラーム信仰の実践の一部と捉えているように見られる。
フランコアラブ小学校は、イスラームと世俗社会を生きる知識を得られる場として、人々のニーズに応えている。また、フランコアラブ学校へ通う子どもが増え、それまで就学前にダーラやアラビア語学校へ通う習慣が少しずつ変化してきている。さらに、公式化されたカリキュラムにおける学習スタイルや指導内容は、従来のイスラーム教育のものとは違っていることも観察された。
スラムツアーの現在-観光と住民のコンフリクトを中心に-
八木達祐(立命館大学大学院)
1990年代初頭以降、第三諸国では「貧困街」を巡回するスラムツアーが、経済発展を目指す第三諸国にとって導入がしやすいことや貧困削減を目指すプロプアーツーリズムの展開を背景に拡大してきた。先行研究では観光客のスラムツアーへの期待や「まなざし」、スラム体験を通じた認識の変化、あるいは国家や国際機関、NGO団体による観光開発の推進をめぐる議論に集中しており、観光客のまなざしを受ける地域住民が「生活世界の観光地化」にいかに向き合い対処しているのかは十分に明らかにされてこなかった。
本研究は、ナイロビを調査地とし、スラム住民自身はそのまなざしや関与/介入を受けて、いかに主体的に場の意味づけや社会空間を変容・創出するかを明らかにすることを目指している。本調査では、ケニア(ナイロビ)、南アフリカ(ジョハネスバーグ、ケープタウン)の3地域のスラムツアーへの参与考察により、各地域のツアーの特色とそれに起因するツアーと地域住民とのかかわり方の違いを明らかにした。南アフリカでは大半の会社でツアーの規格化がみられ、観光客が訪れる場所やコースはアパルトヘイト関連の観光地に限定されており、住民の生活世界から一定の距離を保ったとして観光として企図されていた。これに対してケニアでは、ネットカフェ店員の副業としてガイド業に従事する若者をはじめ、「インフォーマルセクター」によるツアーが多数展開されていた。つまりケニアでは住民の日常的な生計実践や社会関係の延長線上に組まれたものとなっており、ツアーを通じた住民と観光客との関係は偶発性な出会いや衝突に開かれていた。
今後の研究では生活世界の観光化がよりダイナミックに変容・展開すると予想されるケニアのスラムツアーをフィールド対象と定め、その展開をより洗練された南アフリカのツアーと比較する形で研究を進めていく。その際、スラム住民が自分たちの生活世界の諸側面の商品化に操作を加えたり、観光客に自らの社会的世界を見せていく際に駆使する「商品化されたペルソナ」という表現技法に着目してその可能性を検討する。たとえば、アフリカの都市人類学では、住民間の異民族同士で互いをステレオタイプ化したイメージで呼び合うことを通じて他者の異質性を強制的に了解し、それをもとに冗談関係のような親密さを醸成していることが指摘されてきた。本研究では、このような日常的な社会関係をやりくりするためのペルソナを使い分ける技法が観光客に対してどのように応用されているのかに注目することで、彼らによる「生活世界」の観光地化の対処を明らかにする。それを通じて、スラムツアーをめぐる倫理的な問いを考察したい。
[第23回公開ワークショップ/政治・国際関係ユニット第13回研究会]「ジンバブエにおける土地と農業改革:社会構造的含意」(2015年3月9日開催)
日時:2015年3月9日(月)16:00~18:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
(アクセスhttp://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_01_j.html)
共催:
日本アフリカ学会関東支部
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)グローバル地域研究機構(IAGS) アフリカ地域研究センター
プログラム
タイトル:ジンバブエにおける土地と農業改革:社会構造的含意
発表者:サム・モヨ(アフリカ農業研究所教授、ジンバブエ)
司会:峯陽一(同志社大学教授)
使用言語:英語