日 時: 2012年11月17日(土) 15:00~17:00
場 所: 京都大学 吉田キャンパス・総合研究2号館 447室
プログラム
金昭延(リーズ大学、神戸大学)
“Between A Rock and Hard Place: South Korean’s Africa Strategies”
報告
資源開発と資源価格の高騰によるアフリカ経済の隆盛、中国と日本、北朝鮮という東アジアにおける地政学的なポジショニングのなかで、韓国政府が展開してきたアフリカ外交について説明した。韓国からみたアフリカは貿易相手、および援助の対象としてみる傾向がある。2005年には韓国政府はアフリカ・イニシアティブとして援助額を倍増し、2006年には第1回アフリカ・フォーラムを開催し、アフリカ諸国の首脳・代表を招待し、公的機関に対する支援を打ち出した。2009年には第2回アフリカ・フォーラムが開催され、アフリカ連合(AU)重視を打ち出した。そこには、中国や日本のように規模の大きい援助を展開することができず、独自性を出そうとする韓国政府の意図が存在する。2012年の第3回アフリカ・フォーラムでは、治安維持やガバナンスの支援を打ち出し、官民が連携して、積極的に貢献する外交を展開しようとしている。(大山修一)