日時:2019年11月2日(土)12:00~14:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
11月2日の班会議では、前回会議に引き続き、英文書籍の出版に向けて、各章担当者の内容を具体的に共有するとともに、書籍全体のビジョンを討議した。今回は特に、教育社会班研究視角を明確にするため、班メンバーは、事前に宿題として準備してきた論文の①関連するアクター、②取り上げるテーマに関わる社会構造や制度枠組み、③社会的文脈、を整理し簡単にプレゼンした。この活動から、相互にテーマの関連性を確認することができ、研究視角と書籍の構想がまとめられた。書籍は、フォーマルな学校教育から学校外での在来知の伝達、学校で伝えられる政治思想、学校を卒業した後の雇用や社会とのかかわり、アフリカ社会に学校教育が制度化された植民地期からの歴史的分析などを、知識の中身、実践、制度の三部構成として考えていくことが提起された。会議では、アフリカ研究者3名も教育社会班の書籍に寄稿予定であることが報告され、出版までの今後のスケジュールも確認した。全体の構想がまとまり、班メンバーも出版に向けての意識と意欲が高まった。