日時:2019年6月22日(土)12:30~14:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
6月22日の班会議では、英文書籍の出版に向けて、各章担当者の執筆計画を共有するとともに、書籍全体のビジョンを討議した。当日参加した9名を含め、12名が執筆案を提出し、班メンバーの参加意識の高さがうかがわれた。
執筆テーマは、フォーマルな学校教育から学校外での在来知の伝達、学校で伝えられる政治思想、学校を卒業した後の雇用や社会とのかかわり、アフリカ社会に学校教育が制度化された植民地期からの歴史的分析など、多岐にわたる。当班では、今回の科研で、従来アフリカの学校教育に関する研究をしてきた研究者だけでなく、政治学、文化人類学、歴史学等、異なる学問的背景から「教育」「知識」をテーマにしている研究者の学び合いの中から、学問領域の新しい融合を図ってきた。6月22日の研究会で出された様々な章執筆案から提起された議論や研究視角は、更なる議論に向けてマッピングされ、研究会後に班メンバーに共有された。
次回以降の研究会で、出版企画がバラバラの章の寄せ集めでなく、相互に響き合い、共通の理論的提起につながるよう、更なる議論を積み重ねる予定である。