日時:2017年10月26日(木) 15:00~17:00
場所:稲盛財団記念館3階318室
タイトル:“Quest for citizenship in their own country: case study of Cameroon’s migrants”
報告者:Antoine SOCPA (Department of Anthropology, Faculty of Arts, Human and Social Sciences, The University of Yaounde I; Visiting Professor of Graduate School of Asian and African Area Studies, Kyoto University)
共催:71th Kyoto University African Study Seminar (KUASS)
ヤウンデ第一大学のアントワン・ソクパ教授が、カメルーン国内の「移住民」の政治的・社会的ポジションについて、シチズンシップの観点から報告を行った。とくに、「バミレケ」というエスニックグループの移住民が、首都ヤウンデや大都市ドゥアラにおいて、土地の問題で、地元民とどのような関係を結んでいるのかなどについて論じられた。質疑応答では、なぜバミレケが、「購入済み」の土地の前所有者(地元のエスニック・グループのエウォンド)から発せられるさまざまな要求に応じ続けなければならないのかなど、土地が完全に移住民のものにはならない現実や、バミレケが故郷に建てる家などについて、質問が集まった。
(平野美佐)