日時:2017年10月14日(土)11:30~13:55
場所:京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科稲盛記念館3階小会議室1
出席者(敬称略):落合・平野・栗本・佐久間・佐藤・杉木・戸田・中村・松本・浜田
落合班長より、本班の成果公開に向けてのスケジュールとして、2019年12月頃に英語論文提出締切を、2020年6月頃に日本語論文提出締切を設定する方向で準備を進めることが確認された。
今回は、前回までの班会議におけるブレインストーミングに基づいて、班としての全体の方向性にある程度の統一感を持たせることを念頭に置きながら、班員がそれぞれどのようなテーマで研究を進めていくのかについて議論した。
各自のテーマについては詳細は割愛するが、対立・共生班では、これまで、「個」に注目した論文の書き方をするという形で、班の方針を統一する可能性について議論されてきたが、各班員のテーマについて改めて検討したところ、必ずしもこの方法でなくてもある程度の統一性を持たせることが可能だということが確認された。その際、Murray Lastが1980年に提唱し近年オックスフォード大学などでも再評価が進んでいるDeep Ruralsという発想や、土地、移動、伝統的首長といったテーマに沿って、ある程度のまとまりができそうだという見通しが得られた。
また、各自のテーマ発表についての議論のなかでは、佐久間班員から、アフリカ潜在力という発想に関して、私たちにとって潜在しているだけで彼らにとっては当たり前のことだけでなく、彼らにとって潜在しているものについても考える必要があるという重要な指摘がなされた。
最後に、今後は、それぞれの主題について、引き続き対立の軸をよりはっきりと意識しながら検討を進める必要があることが改めて強調された。
浜田明範