日時:2017年10月13日(金) 15:00~17:00
場所:稲盛財団記念館3階318室
タイトル:“Re-examining Elections, the African Experience”
報告者:Rémy BAZENGUISSA-GANGA (EHESS)
共催:70th Kyoto University African Study Seminar (KUASS)
フランス社会科学高等研究院(EHESS)のレミ・バゼンギッサ-ガンガ教授が、アフリカにおける選挙制の再考を通して、今日の世界的な政治的危機の根源と影響を理解する視点について、報告を行った。とくに、アフリカにおいて積み重ねられてきた投票行動と選挙戦勝利者の正当化に関する経験的な分析が選挙研究の新たなトレンドを切り開く可能性が論じられた。質疑応答では、アフリカの事例に限らず、また投票システムが「近代化」あるいは「機械化」しても選挙結果の信頼性や正統性についての疑念は常につきまとうこと、今年(2017年)大きな選挙があったケニア、アンゴラ、ルアンダなどの事例は上記の議論との関連でどのように分析できるかなどについて、質問が集まった。
(高田 明)