日時:2016年11月12日(土)11:00~12:45
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(以下敬称略)
はじめに落合班長より、今後の共同研究活動の方向性が示された。本班の最終成果物として、英語と日本語両方での出版を目指し、4年目に英語原稿、5年目に日本語原稿の締め切りを設定することになった。また、「アフリカ潜在力」をいかに捉えるかについては、研究会を通して時間をかけながら相互に擦り合わせていくことが合意された。
また今回はブレインストーミングとして、全班員が各自の研究構想を披露し、議論した。なかでも、政治学者と人類学者が共同で研究を進める本班の特徴を生かし、どうすればより統一感のある成果を出せるのかを話し合った。たとえば、トピック(土地問題、移動、グローバル化など)を統一するのか、「アフリカ潜在力」の内容を統一するのか、研究へのアプローチ対象(無名有名問わず、「個人」に注目するなど)を統一するのかなど、さまざまなアイディアが出された。また、研究者として「アフリカ潜在力」を現地から掬い取って提示するだけでなく、その「潜在力」を研究枠組みとして利用する可能性など、「アフリカ潜在力」をより普遍的なものとして捉えようとする議論があった。
最終的な班の目標として、「新しい事実」とともに「新しい分析枠組み」を提示し、アフリカ潜在力の価値を読者に見出してもらうことが重要であり、今後は各班員の研究発表を通して、互いの研究を発展させていくことが確認された。
平野(野元)美佐