晃洋書房よりプロジェクト「対立・共生班」の成果本『アフリカ潜在力のカレイドスコープ』が出版されました。編者は、対立・共生班の班長落合雄彦(龍谷大学)です。執筆者は対立・共生班のメンバーで、これまでの班会議や全体会議、2021年度に出版された論文集(People, Predicaments and Potentials in Africa)に基づいた内容となっています。アフリカの人びとの豊かな潜在力の世界を日常のフィールドから捉えなおす内容です。
目次は下記のとおり
- 第1章 西ケニアの村人にとってコロナ禍とは何か
―共同・互助にみるアフリカ潜在力の可能性―
松田 素二 - 第2章 花嫁と監督
―ガーナ南部の仕立屋が魅せる潜在力―
浜田 明範 - 第3章 インフォーマル・セクターにみるアフリカ潜在力
―カメルーン起業家の20年から―
平野(野元) 美佐 - 第4章 南アフリカにおけるコンゴ人ディアスポラ
佐藤 千鶴子 - 第5章 戦争の過去, 移民としての今
―在日イボ人とビアフラ独立運動―
松本 尚之 - 第6章 ムカデ
―ふたりの姉妹の割礼儀礼をめぐる〈変化と維持〉の物語―
中村 香子 - 第7章 われわれは債務を返せない
―トマ・サンカラの負債論―
佐久間 寛 - 第8章 西アフリカ・サヘルにおける農牧紛争の基層
―空間的な分析と可視化―
阪本 拓人 - 第9章 植民地ナイジェリアのハンセン病コントロール
落合 雄彦